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カレーときどき村田倫子 #24 とびうおKitchen


今とびうおになって〜♪
チャットモンチーのなかで私の1番好きな曲、『とび魚のバタフライ』。
ポップでわくわくするフレーズを脳内リピートさせながら、今日はそんな可愛らしい魚の名前を看板にかかげるお店を目指して、西荻窪にやってきました。



西荻窪駅北口から100mほどの好アクセス!
鳥居よりも手前にあるゆうちょ銀行のATMの横の道を右折。
突き当りを左に曲がってすぐの青い看板のお店です。
 


商店街の路地裏を行き行くのってなんだか隠れ家感がぐっと増していいですよね。そんな隠れ家、その名も「とびうおKitchen」。
なんだかすきな字面と響きなんです、“とびうお”。
 


水色の看板をくぐってお邪魔します。
オレンジの壁とおいしい香りが漂う温かい店内。カウンターにテーブル席、横並びにちょこんとしてる一人掛けのソファー。そして、店主の優しい笑顔の「いらっしゃい」とても、落ち着く愛らしいお店です。
 


ここ、とびうおKitchenは、スリランカのカレーを堪能できるお店。
本格的なスリランカカレーを食べれる場所は都内ではまだまだ少ないので、こういう場があるのは嬉しい限りです。



実は私、スリランカ本場のカレーを食べたいがために、春にスリランカを訪れていました。日本でも何度か食べて心底惚れ込んだスリランカのカレー。本場でいただくお味はやはり絶品で朝昼晩カレーに浸っておりました(本当に三食)。
あぁ、語りだしたら長くなるので、興味のある優しいお方は、わたしのインスタグラムを覗いていただけるとスリランカにすっかり恋してる様子が見て取れるかと思います!(笑) さて、そんなわけで、今回は私のスリランカシックを満たすという 裏テーマも兼ねて、こことびうおKitchenに運命のごとく引き寄せられたわけなのです(笑)。



そして、もう一つ、このお店が私を導いた引力があります。
それは、あご酒! 「スリランカのカレーにあわせて嗜むあご酒が絶品!」とあちらこちらで噂になっているのです。
あぁ、日本酒がすきな私にとっては、まさに史上初となる夢のタッグ!!!
なんて激アツすぎる場所なのでしょうか、とびうおさん、、、、
(この時点でもう好き…)
 


はい、そんなワクワクドキドキの中、店主の鈴木さんが運んできて下さいました、お待ちかねのノン・ベジ・プレート!(950円)
肉や魚など動物性の食材を使ったスパイシーなカレー。豆カレーと3〜4種の副菜が付いた日替わりスタイルです。



今日のプレートは、チキンとダル(豆のカレー)のカレー2種に、青菜のマッルン(小松菜とパクチーを細かく刻み、ココナッツファインやココナッツミルクであえたスリランカのお惣菜)、トマトのココナッツオイル炒め、タマネギのアチャール、じゃかいものマスタードシード炒め別皿に盛られているのは、ポル・サンボル(ココナッツやトマト、タマネギで炒めた辛味のあるあえもの)。
そのままお酒のアテにしてもよし、カレーにふりかけのように混ぜて食べても絶品だそう。



スリランカはこのようにワンプレートスタイル。
つかっている油も少なく、野菜もたくさん採れるのでヘルシー。
多忙な女子にとっても“嬉しい”が詰まったカレーなんです。
(わたしは、ズバリ、カレーは美容食だと思っております!)
お皿はマイパレット。数種類のカレーと副菜を混ぜ合わせ、自分のだけの一口をつくります。さあて、いただきます。



ふぁーーーー!蘇る、スリランカのあの楽しき日々!(遠い目)
ほろっと崩れるチキンの食べ応えと、それを包むスパイス達。
これだけでも、十分戦闘力高めでご飯がなくなりそう。
お隣はダル(お豆)のカレー。ほっくり煮込んだダルに、チキンとはちがう表情を漂わすスパイスのルゥ。
その食材のもつ個性をさりげなく引き立たせる本格的なスパイス使いにあっぱれ。気をぬくと私の心は日本を浮遊してスリランカにふわふわ漂ってしまいます。



口の中の幸せな余韻が残っているうちに、そろそろいかせていただきますね。おまちかね、あご酒!
ぱかっと蓋をあけた瞬間、立ち上る風味の嵐。
この香りだけでも幸せに酔いそう。一口こくり…。
はぁ。思わずため息が漏れる美味しさです。優しく滲み出た風味とダシがふんわり包み込んで深みを増す。こーんな大ぶりなお魚が泳いでるんですよ!(平戸出身)いいです、最高です!



他にも、とびうおKitchenさんならではのメニューがあります!
その名も、卵のホッダプレート(900円)。卵のホッダはゆで卵がちょこんと真ん中で咲く、辛くないスープカレーです。
モルディブフィッシュ(日本でゆういわゆるカツオ節)の出汁が優しい。スリランカ風お味噌汁といったところでしょうか。



オススメは、パンをスープにひたひたにしみこませて、さあ召し上がれ。
じゅわーんと広がるスープの風味と小麦の素朴な甘みにどことなく懐かしい感覚と、美味しいの波が押し寄せて来て泣きそうになりました。
カレーにパン、、、、うむ、ありですね。



鈴木さんにお話を聞くところ、お店の営業スタイルもとてもユニークで魅力的なんです。南インド料理の「とら屋食堂」、ラオス料理の「ラオス食堂」と、そしてスリランカカレーとあご酒の「とびうおkitchen」が変わりばんこで営業をする、三つ巴スタイルでお店を構えているのです。一つの空間で多ジャンルの料理のカルチャーを楽しめるなんてワクワクしちゃう。



スリランカの料理人から直々にスリランカ料理を教わった1代目店主の熱量と技術を継いだ2代目店主の鈴木さん。(実は1代目は鈴木さんの奥様なのです!)
カウンター越しのキッチンから優しい眼差しを向けつつ、お料理とお酒を振舞ってくださり、癒されました。



開店当初は、昼はスリランカカレー、夜はあご酒を提供する呑み屋で営業。今では、それをくっつけて、このどっちもいいとこ取りのスタイルに変えたのだという。ユニークな三つ巴スタイルのほか、映画の上映会やライブなど、人々の交流やイベントの場としても使っているのだとか。イレギュラーで自由な営業スタイルも魅力の一つです。



野菜をたくさん使い、油っこくなく、煮込み料理も多いスリランカカレーに、日本や和食との親和性を感じるという鈴木さん。
お店のヒストリーやアイデアをなぞったら、今この形で愛されているスリランカカレーとあご酒のタッグがとても自然に思えてきました。人間味が溢れて素敵な過程。しかと受け継がれているお店の味に、込み上がるものがありますね。



好きなものがぎゅっと詰まったテーブルの上、素敵な空間。
心地よい時間が流れます。ここ東京で、スリランカの風を感じることができて胸がぐっと熱くなりました。食から学び、体験するカルチャーはワクワクします。“好きが”切り口での学びはこんなにも楽しいものだと、学生の頃の私に教えてあげたい。
カレー愛は拍車がかかるばかりで、困っちゃうなあ、、、。




Navigator&text:Rinko Murata
Photo:Kayo Sekiguchi
Edit:Miiki Sugita/Namiko Azuma(ASOBISYSTEM)
Design:Yuko Abe(ASOBISYSTEM)

 

INFORMATION

 

とびうおkitchen

住所:杉並区西荻北3−18−6
電話番号:03−6454−7745
営業時間:19:00〜22:30(22:00 LO)
定休日:不定休(臨時休業あり)
※ イレギュラー営業・不定休のため、 HP内のカレンダー(http://www.tobiuo-kitchen.com/calendar/)またはFace Bookページ(https://www.facebook.com/tobiuo.k/)にて営業日チェック!