FASHION

【大人が出逢う、東京古着】学芸大学Mistico Discoで出会う、大人になって似合うもの


「大人が出逢う、東京古着」も早1年! いくつもの素敵な1着と、それぞれの美学を持った古着屋さんたちに出逢ってきました。
服はもちろん、その服を海の向こうで選び持ち帰ってくれた人の想いやセンス。装いに“人”が出るのと同じで、お店にも人の魅力があふれています。
今回も、記念すべき1年の締めくくり、そして2年めのスタートにふさわしい、素敵な人が登場してくれました。



降り立ったのは、東急東横線・学芸大学駅。
ちょうどいい街の賑わいが感じられる、駅すぐの東口商店街。
道なりを行き行けば、3分ほどで辿り着きます。
セブンイレブンの少し手前の建物の2F。
お店の名前は、「Mistico Disco」。
ミスティコディスコ、ミスティコディスコ。
思わず何度も声に出したくなるような、おまじないのような可愛い言葉。



下から上へ、拡がる色彩を見上げる。淡さの中に鮮やかさが際立つ色の重なり。
階段を登る音のリズムって、心音と似ている気がする。
階段の先にある古着屋さんにくると、いつも思います。



楽しみに向けたカウントダウン、これも幸せな時間。
この扉の向こうに、どんな世界が待っているのだろう!



木の床と屋根に包まれた落ち着く空間に、色とりどりの洋服たち。
こんなにたくさんの色がひしめき合っているのに、どれもみんな、この場所にすごく似合っている。この不思議な一体感が好きだ。




1枚で抜群の存在感を放つ柄ワンピース、つばの広い麦わら帽子、風を受けてダンスするプリーツの裾は、夏のロマンチックを鮮明に切り取るだろう。
日差しを受けて鮮やかに透けるタンクトップは、カンカン照りの日がいいな。
猛スピードに過ぎる暑い熱い夏、季節への待望をさらに加速させてくれる服たち。季節の変わり目に行く古着屋さんは本当に楽しい。



ご夫婦で、2009年にオープンしたというMistico Disco。
開業を目前にお店の名前を決めかねていた時、旦那さんが紙に書き出していた文字の中で、“Mistico”に目が止まったのだという。
どこか遠くの国で「隠れ家」を意味する“Mistico”。



エマさんは、この物件を初めて見た時に、屋根裏部屋のような天井に強く心惹かれたのだと教えてくれた。
そして、たまたま流れてきた、有名なDiscoソング。
“Mistico Disco”響きも語呂もいいこの名前が、晴れてこの場所の名前になった。



「買い付けって、つい、その時自分が着たいものを選んじゃうんですよね」。
笑いながら、バイイングに対する素直な想いを話すエマさん。
本当に古着が好きな人なんだなと思った。
理屈じゃない、「これ好き!」という素直な感覚ほど、強いものはない。
タイムリーな直感は1番の味方。何をするにしても、何を選ぶにしても。



 

 

「結構自分の気分がお店全体の雰囲気に反映されることもあります。年代やテイストも問わないけど、今は70’s色が少し強いかも?」
そして、エマさんはこう付け加えた。
「70年代の服って、大人になるほど似合うものだなあって。大胆なデザインや迫力のある色柄は、本当は服に負けなくなった頃にしっくりくる気がするんです。自分にも迫力を身につけた頃というか」
とても嬉しくて、パワフルな言葉だった。



『大人が出逢う、東京古着』
大人に古着に出逢ってほしい理由は、まさにそういうことだ。
大人だから似合う。大人になったから、着られる。
そういうことを、もっと確かに言っていきたいと思った。



何歳になったらこういう丈は着られないとか、大人だからもうこんな色はやめようとか、そんな引き算じゃなくて。 大人だから出来る幸せなことを数えよう。
年齢とともに、できることは増えると思った方が絶対に楽しい。
今の自分しかできない選択や生き方、そして今の自分だから飼い慣らせる1着がきっと、きっとあるはずだ。



ああ、たしかにここは隠れ家かもしれない。秘密基地かもしれない。
誰かにすっごく教えたくって、本当は誰にも教えたくないのかもしれない。
屋根の風合いを眺めながらそんなことを思う。



恋を知り、涙を知り、愛を知り、見えなくなるまで手は振るけれど、後ろはもう振り返らない。私たちは大胆に、愛らしく、生まれ変わる。
ガールは、パワーウーマンに。
何も持たない私たちの武器は、生きてきた道のりと今だから似合う1着。
またひとつ、無敵になろう。おまじないの呪文は、Mistico Disco。



チュニック ¥8500+tax、50`sスカート ¥15800+tax、麦わらハット ¥6800+tax、バッグ ¥7900+tax



80’sジャンプスーツ ¥10800+tax、ショルダー ¥6900+tax、スカーフ ¥3400+tax


Photo:Kayo Sekiguchi
Edit:Namiko Azuma
Text:Miiki Sugita

 

INFORMATION

 

Mistico Disco

住所:東京都目黒区鷹番2-16-23 M&K鷹番2F
電話番号:03-3719-1315
営業時間:15:00〜23:30
定休日:木曜日
Instagram:@mistico_disco