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カレーときどき村田倫子 #10 ネグラ


「春夏秋冬、朝昼晩カレーが食べたい!」そんなカレー好きによる、カレー好きのための連載。持ち物は、お財布とカメラと、ほとばしるカレー愛。自他共に認める、無類のカレー好き村田倫子ちゃんが、都内のカレー屋さんを訪ねます。



一度好きになったらもう抜け出せない魅惑の街、高円寺。
飲み屋に入れば、隣から隣へと各々が語り続けるホットスポットとその魅力…。高円寺に住んでいる人はみんな、高円寺が好き過ぎるから好きだ!
ここ最近、そんな高円寺で飲むと、必ずと言っていいほど話題になるお店があった。「あそこ、行った?」「これから行こうと思ってる!」
酒の席でこう何度も名前が挙がるお店もそうそうない。
時を同じくして、カレーライングループに倫子ちゃんから今月はここに行きたい!と連絡が入った。
そう、いずれの名も、“妄想インドカレー”こと「ネグラ」!



高円寺駅南口から徒歩2分。エトアール商店街を行き行けば、“妄想”が風にはためいていた。
誰もが気になるであろうこのネーミング。
そう、ここはインドに行ったことのないシェフが、妄想でインドカレーを作るというコンセプトなのだ。聞くだけで楽しいこのコンセプトが、店名よりも先に街に定着したという。正式な店名「ネグラ」は、お店は切り盛りする二人の学生時代の溜まり場(店主の実家の離れ)の愛称をそのままお店に付けたのだとか。ワクワクしながらお店を開けると、さらに胸が高鳴った!



ネグラis Wonderland!! そこは唯一無二の空間。
まさに溜まり場を彷彿させるような、所狭しと並ぶ面白い小物や本。
壁一面に描かれたカラフルでダイナミックな絵。
アートディレクションは苦虫ツヨシさん。ロックフェスなどのイベントのデザインも手がけるアーティストだ。



言われなければインドに行っていないとは到底思えない店主の大澤さん(お写真がないのが残念すぎるほど!)は、物腰が柔らかく、とても優しい人。
「店主がすごくインドっぽい雰囲気なので、何も言っていないのにインドで修行をしたと思われがちなので、もう店名から妄想って言っておいた方がいいかもと思って・・・」
その傍らで笑いながら話す可愛い女性、近藤さん。
お店に立つ2人は、常時妄想中…!
そんな店内のムードの中、倫子ちゃんも目下妄想中!



一体どんなカレーが来るのだろう!
“妄想”を妄想する倫子ちゃんをパチリ。



メニューは、季節の素材や同じく旬な妄想を元に日替わりで作られる。
今日の妄想メニューは、葉玉葱とトマト、菜の花とアサリのサグの合いがけ(1000円)。トッピングは、金柑と胡椒のチャツネ(200円)。しびれるチャイ(500円)もオーダー!



葉玉葱とトマト、菜の花とアサリのサグの合いがけ(1000円)/トッピング:金柑と胡椒のチャツネ(200円)

しびれるチャイ(500円)


1皿でこの存在感!
2種のカレー、トマトにさやえんどう、人参など色とりどりの野菜もかなり贅沢!どこから食べようか迷ってしまう。
ガツン!と気持ちいほどスパイシーなチャイも他では味わえません。



食べる直前の恒例儀式!
あらゆる角度からの撮影を欠かさない倫子隊長。
こうして隊長のカメラロールは日々カレーで埋まっていくのです。





「お、おいしい!」と声を上げる倫子ちゃん。
続けて、「優しい!」と言うその言葉通り、軽やかにスプーンが進む味。
スパイスと食材の見事なバランス融合!
辛過ぎないから素材の味もしっかり、だけど、スパイスの後味はじっくり引く。
味わいはもちろん、このバランスも初体験!
妄想とはいえインドを…、いや違う!“妄想だからこそ”のインドをしっかり感じました。無限の可能性を秘めたインドと、私たち人間の最大の強み、想像力(妄想力)!そのタッグは最強。



お店の遊び心に溢れた店名や内装、2人の柔らかい人柄を見て、ほっこりゆるい雰囲気を感じる人もいるかもしれない。
でも、それだけじゃない。



想像すること・妄想することは、自由と無限と紐付いているけれど、
だからこそ日々がとんでもなく戦いだったりする。
イマジネーションと自由を以って何かに挑戦するというのは、とても覚悟がいることなのだ。
そして、答えのないその味で多くの人を喜ばせるなんて、本当にすごいことなのだ。



思い出の溜まり場を店名に、前代未聞の挑戦に乗り出した2人が築いた、「妄想インド」という王国。
ちなみに、高円寺は度々「日本のインド」などと揶揄される。
妄想は、最強で最速の旅。
ここでしか味わえないカレーと空気を堪能しに、“インドの中のインド”に一度来てみてほしい。


ネグラ(妄想インドカレー)
住所:杉並区高円寺南3-48-3
営業時間:13:00〜21:00
定休日:月・火曜
※ 出店などで営業が不規則になる時もあるため、詳しくは公式FBページを
https://www.facebook.com/negura.curry/


【食べりんログ(倫子隊長による編集後記)】
扉を開けた瞬間、スパイスの香りと共にはじまる妄想インド旅行。
シュールな雑貨たち、妄想インドワールド広がるエキセントリックな壁画、サイババのハンドパワーを存分に浴びながらウキウキ高揚した気持ちでカレーを待つ。その時間がすでにエンターテイメント。

ついに目の前にやってきたカレー様。
これまた店内のインパクトに負けず劣らずな色彩とビジュアルで期待と妄想が広がる。
ではいただきます~、、、、、、、、。ふわぁっっっっ!
何でしょうか、この素材の味を引き立てるスパイスの優しく、繊細なバックアップは!!!!存在感はありありなのに、あえて目立とうとせず、素材を立てるためにそっとスマートにエスコート、、、。まるで、ジェントルマン(しかも絶対イケメンだと思う)かのごとくなスパイスの配合。
素敵!ステキすぎますネグラさん。惚れました、これぞ恋です。

どちらかといえば、ルゥの一口目はスパイスの独特な味や辛みがガツン口の中に広がって、「あぁ、カレー食べとるぅ~」という実感を噛み締めるのですが、ある意味その概念を覆す出会い。ここのカレーはじわじわ優しく包むように広がる。でもしっかり口いっぱいに広がる旨味。
見た目とのギャップ萌えです。きゅんです。(私、ギャップがある人も好き)笑
しかも毎日その日の食材や気分でメニューも違うのだとか。
さすが妄想という自由。
うわーん。このスタンスも飽き性な私にぴったりではないか!!!!!!
どこまで私のツボを押さえてくるのでしょうか、ネグラさん。
スパイスの奥ゆかさ、無限性、カレーの遊び心を体感する妄想インド旅行になりました。

中央線に揺られながら、真剣に高円寺に拠点を移そうか悶々と妄想を膨らませての帰路になりました…。毎日会いたいよ、、、、!

Navigator&text:Rinko Murata
Photo:Kayo Sekiguchi
Edit:Namiko Azuma
Text:Miiki Sugita