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カレーときどき村田倫子 #8 カレーの惑星


「春夏秋冬、朝昼晩カレーが食べたい!」そんなカレー好きによる、カレー好きのための連載。持ち物は、お財布とカメラと、ほとばしるカレー愛。自他共に認める、無類のカレー好き村田倫子ちゃんが、都内のカレー屋さんを訪ねます。

記念すべき、2017年のカレー初め。
私たちは、ついに国を飛び越え、火星を経由し、遠路遥々来てしまいました!
小田急・井の頭線という名の銀河鉄道に揺られ、下北沢で下車。
魅惑のカレーの住む星、その名も、「カレーの惑星」。
名前の通り、ここでしか会えないカレーたちがひっそりと住んでいるというのです!



レトロな佇まいに、可愛いイラスト。
なんて愛らしい惑星なんだろう!



海と空と森が混ざった、エメラルドブルーのコートに身を包む倫子ちゃん。
コートと同じ色をした、地球からやってきました。



縦に伸びる、こじんまりとした惑星の中。
そこかしこに宇宙にまつわる写真や文献がありました…!
ほうほう、どうやらこの惑星は突然変異で下北沢に現れたのだとか!



“惑星”とあるだけに、コンセプトは無国籍をイメージに作られる、オリジナルのカレーたち。素材、スパイス、その融合。メニューは、シェフのみなさんが絶妙なハーモニーに着地するまで、試作に試作を重ねていくそうです。



カレーの惑星が下北沢に漂着したのは、昨年4月のこと。
当時より数多くのカレーファンたちが、足を運んでいるのです。
これまで店主を務めていた後藤有さんに代わって、2017年からは、イベントなどの出店で経験を積んだという、阿部由希奈さんを含め、3名のシェフが交代にキッチンに立ちます。
常連になると、行くタイミングによって、違うカレーが楽しめるというのも、ひとつの惑星の楽しみ方になりそう…☆



倫子ちゃんは、図らずも、そのリニューアルメニューの1人目のお客として、
新メニューをいち早く実食をすることに!
惑星の一つの節目に立ち会うことになったのです。
目に見えない引力に導かれたような、運命を感じますね。



倫子ちゃんが実食するのは、ピスタチオが練りこまれたミートボールのカレーと、たまごのアチャール添え。
阿部さんがピスタチオをどうにか使えないかと思案を重ねて、ようやくできたオリジナルカレーです。
 


ピスタチオのミートボールカレー ¥1100  たまごのアチャール ¥100


こ、これは…本当に全く新しい逸品!
ピスタチオ×カレーなんて、前代未聞です。
旨みと食感のいいとこが凝縮されたミートボール。
食べ応えがあって、唐辛子が元のスパイス、ハリッサと、香草も程よいアクセントに。



程よいたまごのアチャールを混ぜ合わせると、ルウがマイルドになって、また違った味わいが楽しめるのも嬉しい。アチャールとは、本場インドでカレーの付け合せとして親しまれている漬物のようなもの。
カレー用語として、覚えておいて損はありませんよ!



ん! おいしい!!
ピスタチオってお料理にできるんだ!
ありとあらゆるカレーを食べてきた倫子ちゃんが、
また一つ新しい味に出会いました。
こんな素敵な瞬間に出会えるんだから、カレーはやめられない。
いい表情です!



自家製ラッシー ¥300


オリジナルカレーにはオリジナルドリンクで。
自家製ラッシーも一緒に頼みました。酸味とフレッシュな味わいがカレーと最高にマッチしています。
素材とルウの旨み辛みを引き立てつつ、キュッと締めてくれるような後味です。



「カレーの惑星」をモチーフにしたオリジナルの食器を眺めながら思う。
女性が作る空間ならではの温かみや柔らかさ。
そこにしかない魅力って確かにある。
それは例えば、丁寧なプロセスや優しい味に、可愛い笑顔。
でも、それだけじゃない、チャレンジだって溢れている。
優しいだけじゃ、可愛いだけじゃない。新しさを恐れず、オリジナルを追求し続ける強い心がないと、きっとこんなカレーは作れない。
そう思った。



オープンからオリジナルにこだわり、他にはない惑星を築いてきた後藤さんから、溢れるアイデアを味方に、これからの惑星を担っていく阿部さん。
絶えず進化し続けるカレーと女性たちの、優しい味と、強くて可愛いその笑顔に、パワーをもらった時間でした。



倫子隊長を筆頭に、女性陣で進めてきた本連載。
今回のお店では、なんと、女子率100%!
女子の、女子による、女子のための回があってもたまにはいいじゃないか、と思う2017年のカレー初めでした。
 

カレーの惑星
住所:世田谷区北沢3-34-3 石川荘 1F
電話番号:03-6407-8377
営業時間:
[月~金]11:30~14:30(L.O) 18:00~22:00(L.O)
[土日]11:30~21:00
定休日:なし


【食べりんログ(倫子隊長による編集後記)】
近頃のカレー屋さんは名前までもイケてる。
ちょっぴり不思議でダイナミックな何かと好奇心をそそらせるそのネーミング、「カレーの惑星」。サブカルカルチャーの中心地、ましてカレーの聖地、下北沢にぴったりだ。

運ばれてきたのは、個性で温かみのあるお皿の上に、ほっこり配置されたゴロッと存在感のあるミートボールのカレー。なんだかふっと笑顔になれる盛り付けにシェフの人柄がにじみ出ている。

異彩と重厚感を放つミートボールの存在に、男らしさを感じていましたが、一口食べて驚き…!!!
筋肉隆々の土木系男子かと思ってアプローチしたら、中身は繊細でキャッチーなおしゃれ系女子だったというギャップ!!!(?!)
すごく優しく柔らかい口あたりなのです。
そこにハローと顔を出すピスタチオ。
え、コーデの小物までぬかりなく最先端でおしゃれなの、この子は?!?!
ハイレベルです。
よりそうルゥも方も、優しいお味に柔らかく潜むスパイスと辛み。
実はこの日は病み上がりだったので、(しかも腹痛からの復活で昨夜は何も食べれず)食べきれるか心配だったのですが…そんな不安は一瞬で吹き飛びました。
むしろお腹が喜んでいる。これは食べた人しかわからない!
連載チームからも「病み上がりとは思えない」と突っ込まれましたが、だって美味しいんだもん!!!

ミートボールが主役のカレーははじめましてでした。
新年早々、新たなカレーの相方発見にお口が喜んでます。
カレーときどき村田倫子、皆さん今年もよろしくお願いします。
もっと多くの人をカレーの魅惑に誘うのが今年の目標です。2017年もカレーとの出会いに胸が高鳴りますね!!!!ぜひお付き合いくださいまし♡

Navigator&text:Rinko Murata
Photo:Kayo Sekiguchi
Edit:Namiko Azuma
Text:Miiki Sugita