Diary EN

【大人が出逢う、東京古着】三宿ROSEで選ぶ、ギフトのような一着


—愛と情熱と美、灼熱の恋、永遠の愛、あなたを愛しています、私を射止めて。
1本なら、“あなたしかいない”、2本なら“この世界は私とあなただけ”。
Under the roseは“秘密に”。A rose is a rose is a rose.“あるがままに”。
「ROSE」からの帰り道、渋谷に向かうバスの中でバラにまつわる言葉を反芻していた。たくさんの花言葉やメタファー。
そう、私たちはいつからか、意味のあるものを探すようになっていく。



池尻大橋と三軒茶屋のちょうど真ん中くらい。曲がり角に佇む、小さな古着屋さん、「ROSE」。11年前にこの曲がり角にやってきてから、多くのファッショニスタたちを魅了してきた隠れ家的名店だ。
夜は22:00までやっているのも嬉しい。仕事の帰り道にふと立ち寄って…。
大人になると、そのくらいのさり気なさで、運命の洋服と出会ってみたいもの。



お店の名前は、大人の男女が持つのに、最もクールでエモーショナルな花の名から命名されたという。男の人から贈られると最高の意味を持つ花。
店内は、バラの花言葉と同じ、たくさんの素敵な洋服で溢れていた。



アメリカと少しのヨーロッパ古着、インポートセレクト、そして、リメイクなどのオリジナルアイテム。
ROSEのアイテムは、主にこの4つから構成されている。
スタッフの今村さんがアイテムひとつひとつを手に取り、そのジャンルと物語を、丁寧に教えてくれた。



「ちょっと遠くから見てみます? 服、あそこに掛けてみましょう」
背後のピンクとシルバーが重なった壁を指差し、今村さんは洋服を移動させた。
「このピンクのペンキの名前も“ROSE”なんですよ」



“ROSE”とよく合ったシルバーのトタンに、ワンピースとガウンが並んだ。 品の良いシルエットと黒に映える繊細な花の刺繍。細やかな柄が施されたベルベットネイビーのロマンティックな光沢。



何色もの色がひしめき合う、マルチカラーのショート丈ファーベスト。
冬トレンドの代表とも言えるファーも、周りとはちょっと違う趣向で取り入れたい。そんな冒険心に一気に火をつけるような、挑発的な可愛さを秘めた1着。



スゥエード風の質感をデザインに落とし込んだ、バイカラーワンピース。
広がった袖のシルエットとシャーリングに、とてもムードがある。 本当だ。少し離れてみることで、服の表情がよく見えた気がする。
近くで見つめているだけじゃ、分からないこと。
この世界は、きっと、そういうことが集まって出来ているのかもしれない。



オリジナルアイテムのデザインは、オーナーの吉川さんが手がけているという。 デニムをはじめ、ライダースやTシャツ、ニットにスウェット。
オーソドックスなアイテムたちをリサイズしたり、ダメージ加工を施したり して、その都度の直感とトレンドに合わせてつくられる。
可能性という名の新しい命を吹き込まれ、古着はオリジナルに進化するのだ。



「買い付けやセレクトのこだわりって何でしょうか?」
その答えに、このお店の哲学を垣間見た気がした。
「こういう人に来て欲しい、あの人が好きそうというイメージ。手に取った時に、顔の浮かぶ服。オーナーは、そういうものをセレクトしています」



誰かが誰かに選ぶ限り、きっとそこにはメッセージがある。
ここにある洋服たちは、全てが意味を持つギフトなのだ。
それはちょうど、バラにいくつもの花言葉があるように。



優しいピンク色の壁と、シルバーのトタン。小ぶりなシャンデリアに和傘。
ひとつひとつが、どこにも紛れることなく異彩を放つ内装。
帰り際、店内を眺めながら、改めて思う。
目に映るものが、歳を重ねる毎に、心と密接になっていく。
何かを受け取り、何かを発信したくなる。装いも、漏れなく、だ。



そう、私たちはいつからか意味のあるものを探すようになっていく。
ただ、可愛いだけじゃなくて、ただ、かっこいいだけじゃなくて、
壁の色や口紅の名前や着る服にだって、意味が欲しくなってくるのは、
それがきっと、自分から自分に贈る、渾身のメッセージ/ギフトだからだ。



愛と情熱と美、灼熱の恋、永遠の愛、あなたを愛しています、私を射止めて。 1本なら、“あなたしかいない”、2本なら“この世界は私とあなただけ”…
たくさんの花言葉をかき分けて、たどり着くのはどこだろう?
A rose is a rose is a rose.
“あるがまま”それ以上でも以下でもない自分のための1着。
Under the rose.
それは、“秘密に”しておきたい、曲がり角の特別なお店で見つかるかもしれない。




オリジナルライダーズ\24800〜+tax、レオパードファーベスト\7800+tax、ワンピース\15800+tax、
オールドコーチバッグ\12800+tax、シューズ\11800+tax、帽子\5800+tax



古着ニット\12800+tax


70’sスカート\9800+tax

 

Photo:Kayo Sekiguchi
Edit:Namiko Azuma
Text:Miiki Sugita
 

INFORMATION

 

ROSE mishuku

住所:東京都世田谷区池尻2−8−5上田ビル1階
tel:03-3419−5586
営業時間:14:00〜22:00
不定休
HP: www.rosevintage.info/