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【大人が出逢う、東京古着】 下北沢HAIGHT&ASHBURYで、タイムリーな自分を楽しむ


-アメリカ・サンフランシスコに、通りの交差地点を中心に拡がる“文化の聖地”がある。HAIGHT&ASHBURY(ヘイト&アシュバリー)。
60年代からヒッピームーブメントをはじめとする、自由で多彩なアメリカンカルチャーが産声をあげた地だ。
流行の度合いはあれども、1度生まれたカルチャーは、生き続けていくもの。
今に続く、熱い時代。その軌跡の舞台を日本に移そう。
 

 


東京は下北沢。
演劇、音楽、そして古着が溢れるカルチャータウン。
北口から徒歩3分。まさに、アメリカの映画館のような佇まいを持つ、1件の古着屋さんがある。赤いハイヒールとライトアップされた矢印のオブジェ。
そう、「HAIGHT&ASHBURY」だ。



創業前にサンフランシスコで事務所を構えていたオーナーさんが、“初心忘れるべからず”という想いを込めて、命名したという。
“文化の聖地”は、海を渡って、たくさんの洋服とともに、また新たな聖地を築くことになる。



矢印の通り、階段を上ると、ムードたっぷりのエントランスが。
座らず通り過ぎるのはもったいない!
入る前に、ちょっと一息つきます。




 

24周年を迎えるお店には、メンズ・レディース共に多様なテイスト、豊富なバリエーションのアイテムがスタンバイ。国内のみならず世界中からファッションを生業にしている人も足繁く通っているそう。




ここに来て9年目になるという店長の岩崎彩さん。
Tシャツにデニムというラフなスタイルでありながら、そのセレクトやディテールのデザインに遊び心が溢れている。古着通の人が着こなすとぐんと味が出る、その奥深さが凝縮された最もシンプルな形だ。
 



「アメカジが好きで、この道に?」
岩崎さんからかえってきたのは意外な返答だった。
「ここで働き始めたばかりの時はもっとガーリーで、アンティークやヴィクトリアンが好きでした。お店でも身にまとっていないと、説得力がないような気がして。数年ぶりに来たお客様にはびっくりされます」
幅広いテイスト、見たことのないアイテム、その時々のトレンド。毎回買い付けの度に、セレクトが変わる。たくさんの服に出会い、影響を受けてきたという岩崎さん。
「色んな服を見ることで、好きなものが増えたり、自分の気分が変わったり。今では、年代に囚われずに、服を選んでいます。様々な観点で古着の価値を見出せるようになったから」



何年も前に買い付けてきたものが、急に火がついたようにブームになることもあるという。
古着屋ならではのエピソードに、時代の循環を感じる。
いつ、何がアツくなるかなんてわからない。誰に何がハマるかもわからない。流行って、ファッションって、未知数。だから、冒険のしがいがあるのだ。




オーソドックスなデニム、エッジの効いたレオパード、上質なベルベット、
レトロな柄シャツに、甘い甘いフレアのワンピース。
この服の数の分だけ、私たちは選択肢を持っている。



 

ここに来たからには、「ANTIQUES ROOM」という選択にも、触れておきたい。
古き“いつか”、から来たものたち。
そして、この一角にはこのお店ならではの工夫があった。
3年ほど前から、モノの価値を年代で見極めるのをやめたというのだ。




後世につながるような貴重なものであれば、100年前でも2000年代のものでも、セレクトしたい。
70年代や80年代の貴重なものや当時価値があったもの。
言葉の意味を超えて、「ANTIQUES」と捉えるHAIGHT&ASHBURY独自の視点は、ヴィンテージの新たな在り方であり、挑戦かもしれない。





海を越え、時を越えて、そして、また新たな少しの縁で、誰かのもとにかえっていくものたち。そんな浪漫の世界。
1点ものがひしめきあう、宝箱のようなショーケースにすっかり夢中になっていると、岩崎さんが声をかけてくれた。
「こういうのもあるんですよ」
指先に視線をやると、そこにあったのは、晴れの日の、特別な1着。 ウエディングドレスだ。



一気に胸が高鳴った。
いつか絵画の中で見たことがあるような、淡く繊細な色合い。
今ではなかなか出会えない、そのフォルム。
ある映画のワンシーンを思い出す。
物語の終盤。主人公は大掛かりな式を取りやめて、1番自分らしい真っ白なヴィンテージのスーツに袖を通して、役所に婚姻届を出しに行く。
名前を呼ばれるだけの、2人きりのシンプルな式。
たった一度の人生の、たった一瞬の特別な時間だからこそ、最高に自分らしくいたい。



今まで着てきた服と、これから着る服、特別な日のために着たい服。
交錯する通りのように、着る服だって毎日が岐路なのかもしれない。
何かを選ぶことでしか、何かは始まらない。
 


他のものが少しずつ薄くなって、たった1着にピントが合うような。
それが、今着るべき1着、そして、“タイムリーな自分”との出会いかもしれない。
今日はとびきり甘く、明日は最高にクールに。
洋服の数だけ未知なる可能性を秘めて、私たちの“タイムリー”は更新される。






ニット\15800+tax、スカート\21800+tax


モスキーノジャケット \7800+tax、アディダスジャージ\5800+tax、 ニット\4400+tax
 

 

INFORMATION

 

HAIGHT&ASHBURY ヘイト&アシュバリー

住所:東京都世田谷区北沢2-37-2パラツィーナ2F
tel:03-5453-4690
営業時間:12:00〜21:00
休:なし

HP: http://haightandashbury.com/
Instagram・Twitter:@haight_tokyo